フリンジを作る時の緯糸(横糸)を抜く作業は、非常に手間がかかり、
生地の糸が細く繊細だったり、
風合いの良い生地でしたら、よけいに大変なものです。
今日は、そんなフリンジを作る時の緯糸を抜く時の私達なりの簡単の方法を 。
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私達も、 2012年にリネンカシミアガーゼの生地を作るまでは良かったのですが、
ショールのフリンジを作る段になって問題が発生。
(通常でしたら、最初にサイズを決めて緯糸を抜いて織る事が多いのですが、多用途に
利用したかった事もありプレインに織ってもらいました。)
カシミアの糸が細すぎて、なかなか糸が抜けなくて、抜けても片側だけでも30分以上かかって
生地がよれよれになり縫製前にまた、プレスをしなければいけないという状態に...!
という事で、しばらく保留になったのですが、 自分達で早くできる方法が
無いか色々試実、道具を探したりしていました。
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通常の工程
写真↓の生地は、JL リネンエノー
緯糸を一定間隔で鋏でカットする。(生地によっては、生地幅で抜けるものもあります)
次に、緯糸を抜ぬ。織り密度が高くない生地でも作業は大変なものです。
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そんな、ある時、 生地をなでる様に作業をしていたら、
「この生地の感触が、なんだか、うちの猫をなでている時の感じ
と同じだな〜」
「抜いた糸の残骸は猫をブラッシングした時の子猫の毛玉と
似ているな〜」
「カシミアは山羊だし』
なんて、考えていたら、頭の中がピカット光って 、ハギレで
家にあったある物を使って実験してみたら、いとも簡単にできました。
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そして、次の日は朝一番に喜びいさんで自転車に乗って
行った先はペットショップ!
家にあった道具は、楕円形でしたし、
縫製でそれを使用する訳には行かないので。
何件かまわって見つけたのが、形状が長方形のグルーミング用のステンレスブラシ。
ペットの皮膚ににもやさしいソフトピン仕様ですので、糸をいためにくいのです。
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これを使うとサクサクと作業が進みました!
こつは、あまり、力を入れずに。
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これを使えば、比較的簡単に、緯糸を抜けます。
注意点は、
1:台や、机の天板は滑りやすい素材の方がやり易いです。
2:ブラシをかけますので材質によっては天板に傷がつきますので、
プラスチックの下敷きなどを敷いて作業をしてください。
3.柔らかい生地で、横真っすぐに糸を抜くには、メンディングテープ
などで目印にテープをまっすぐ台ごと貼ってそれを目印に作業をすれば、綺麗に
仕上がります。
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是非お試し下さいませ。
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