新刊翻訳絵本 2月19日発売!
100年の旅
ハイケ・フォーラ (文)
ヴァレリオ・ヴィダリ (イラスト)
前田まゆみ 翻訳
かんき出版 刊
大切なひとといっしょに読みたい、人生で学ぶすべてのこと。
内容紹介
ドイツから世界中の心をとらえた、
14カ国で翻訳のベストセラーがついに邦訳!
この本のアイデアは、あるとき、ふと生まれました。
それは、生後間もない姪っ子が、ミイラのように布にくるまれ、
外界に向かってまばたきしているのをはじめて見たときでした。
なんて不可思議な旅が、この子を待ち受けていることか! と思ったのです。
彼女を待ち受ける素敵なことをうらやましく思う気持ちが半分。
でも同時に、今までのさまざまな痛みの記憶から、
自分の中につまっている悲しみを思い、
同じものがやはり彼女を待ち受けているとも感じました。
悲しいことに、おとなになると私たちは、世界に満ちる驚き、
たとえば、連なる山々や満月、そして他者から受ける愛情になんだか慣れてしまい、
当たり前に思ってしまうことがあります。
それらの気高さを感じ取る心をもう一度取り戻すには、
世界を新しい視点で見る必要があるのかもしれません。
この本では、人生のそれぞれの局面で、
世界の見え方が変わるということを表現できたらと思いました。
(著者「あとがき」より)
私たちは「不可思議な旅」のまっただ中で、互いに出会い、すれ違い、ぶつかりあったり惹かれあったりして生きています。
さまざまな年齢の方々に、この旅をともに生きる家族や友人とこの本を手にとり、自由な会話をしていただければと願っています。(「訳者あとがき」より)
著者について
【文】ハイケ・フォーラ
おそらく、人生の今、中盤あたりにいる。ツァイト・マガジンの編集者で、この本を姪のパウラとロッタに捧げる。パウラとロッタは、赤ちゃんのとき著者にこの本のアイデアを与えてくれ、その何年後かには、実際につくる作業も助けてくれた。
【イラスト】ヴァレリオ・ヴィダリ
イタリア出身のイラストレーター、ベルリン在住。ハイクより若く、ハイクの姪たちよりは年上。作品には多くの受賞歴がある。
【訳】前田まゆみ
1964年、神戸市生まれ。京都在住。絵本作家、翻訳家。
神戸女学院大学で英文学を学びながら、デッサンなど絵の基本を学ぶ。1994年ごろから絵本作家として活動。
翻訳絵本に『翻訳できない世界のことば』(創元社)、『あおいアヒル』(主婦の友社)、著書に『幸せの鍵が見つかる 世界の美しいことば』(創元社)、『野の花えほん 春と夏の花』『野の花えほん 秋と冬の花』(あすなろ書房)などがある。